10/16メモ


16日の東京株式市場は終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は年初来高値を大幅更新した。寄り後早々に400円強の上昇で2万2600円台まで上値を伸ばす場面があった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比265円71銭高の2万2472円92銭と4日続伸。東証1部の売買高概算は14億2731万株、売買代金概算は2兆4997億2000万円。値上がり銘柄数は1513、対して値下がり銘柄数は561、変わらずは80銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が上昇したことや外国為替市場で1ドル=108円台後半までドル高・円安が進んだことなどを受け、リスクオンの流れが強まった。先の米中協議で進展が見られたことを受け、両国間の貿易摩擦に対する警戒感が後退している。世界景気の減速懸念が緩和されたことを背景に機械や電機・半導体セクターなど景気敏感株に買いが集まった。海外ファンドからは先物主導の買い戻しが入り、全体相場を押し上げる格好となった。ただ、後半は国内機関投資家の利益確定売りなどで日経平均は伸び悩んだ。値上がり銘柄数も前日は9割近い銘柄が上昇したが、きょうは7割程度にとどまった。売買代金はほぼ2兆5000億円で10月に入ってからは最高だった。

■レーザーテック <6920>  8,000円  +200 円 (+2.6%)  本日終値
 EUV関連株が軒並み高。レーザーテック<6920>が初の8000円乗せを達成したほか、ホロン<7748>、東洋合成工業<4970>、HOYA<7741>も買われた。半導体の微細化に向けたEUV(極端紫外線)露光技術の流れが強まるなか、今後同関連の設備投資需要が高まるとの期待が膨らんでいる。特に今晩はEUV露光装置で世界シェアを独占しているオランダのASML社が決算発表を行う予定であり、その結果が注目されている。


■東京エレクトロン <8035>  22,100円  +295 円 (+1.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が6連騰で新値街道を走る展開、昨年3月中旬以来1年7カ月ぶりとなる2万2000円台乗せとなった。また、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>なども連日の新高値に買われる展開で半導体関連株への投資マネー流入が加速している。半導体市況の早期底入れ観測を背景に、米国株市場でも半導体関連が強い動きを示しており、前日は画像処理半導体大手のエヌビディアが5%を超える上昇をみせるなど上げ足を強め、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も年初来高値圏を走っている。

銘柄          機関    格付    目標株価    日付
コシダカHD <2157>   いちよし  A     2500→2600   10/16
ウエルシア <3141>    野村    買い    6200→7100   10/16
野村マスター <3462>   野村    買い    17.8万→22.2万 10/16
UUUM <3990>     岩井コスモ   A     5500→5700   10/16
アシックス <7936>    GS    買い    1700→2200   10/16

 

■本日、上場来高値を更新した銘柄一覧
コード 銘柄名    市場 業種
<2175> エスエムエス 東1 サービス業
<2222> 寿スピリッツ 東1 食料品
<3387> クリレスHD 東1 小売業
<3837> アドソル日進 東1 情報・通信業
<4091> 大陽日酸   東1 化学

<4516> 日本新薬   東1 医薬品
<4519> 中外薬    東1 医薬品
<6532> ベイカレント 東1 サービス業
<6845> アズビル   東1 電気機器
<6920> レーザーテク 東1 電気機器

<7508> GセブンHD 東1 小売業
<7564> ワークマン  JQ 小売業
<7733> オリンパス  東1 精密機器
<7741> HOYA   東1 精密機器
<7832> バンナムHD 東1 その他製品

<8036> 日立ハイテク 東1 卸売業
<9057> 遠州トラック JQ 陸運業

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