逆行安のセブンアンドアイ

セブンアンドアイの2月期決算

日経平均株価が3月に付けた今年の高値を伺う強さの中、小売りの代表銘柄の一つセブンアンドアイHDの株価はその逆の年初安という落ちっぷり

4月4日に発表した19年2月期の連結決算は前期比4.0%増の4065億円
20年2月期の目標も2.0%増の4145億円見込みで9期連続で過去最高益更新する見込みと表向きは安定成長の底堅さを見せるものの市場、投資家の下した現時点での評価は厳しい

先月までの世界景気の不透明感などを考えると国内小売というディフェンシブセクターの位置付けと思えば、上値は重いながらももう少し人気があっても良い銘柄のはずだが・・・現状は厳しい

少子高齢化という先の問題ばかりでなく、10月の消費増税
更には直近でコンビニ事業での24時間営業を発端とした働き方問題、人手不足問題はセブンアンドアイの屋台骨である、セブンイレブンの根幹を揺るがしかねない

しかもこの問題に対しての店舗オーナー側とのやりとりがメディアを通してみる限り非常に良くない・・・現在の最高益という言葉、数字ではなく未解決の三重苦、四重苦も問題が嫌気をされている。

 

コンビニのセルフレジ化が進むのか?


人手不足の問題に関して4月5日に経済産業大臣が、コンビニ大手8社のトップと会談との報道
コンビニというインフラを維持していくにはやはり人手不足問題を解決していかなくてはいけない、その解決策の一つがセルフレジ

本当に解決されれば買い物風景が一変してしまう

今まで人が目の前でしていた仕事がある日突然なくなる恐怖、全国の小売業のレジ係が半分になってしまうだけでも凄い数の雇用機会が失われる事に
一つの問題が解決されればそこから出たひずみがまた別の場所で問題を起こす

 

参考記事:セブン&アイ、今期経常は2%増で9期連続最高益更新へ

 

 

 

オーストラリアの貿易収支

オーストラリアの2月貿易収支

米国市場の79ドル安を受けての東京市場
小高く始まるが昨日に続き徐々に値を消していく展開の寄り30分

昨日に続き今日も弱い展開か?と警戒されたところに9:30の2月のオーストラリアの貿易収支が転がり込んできたところで一気に状況が好転する
予想38億(豪ドル)に対して出てきた数字が48億(豪ドル)

オーストラリアの貿易収支からはその最大相手国中国の状況が予想される。
これを受けての東京市場は素直に反応して売り方の買戻しが進み後場には上げ幅200円を越え終値は前日比207円高の21,722円

また、国内要因としてはユニクロを運営するファーストリテイングの”3月国内ユニクロ既存店売上高”が前年同月比4.5%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感され5.4%の大幅高と日経平均をこちらも押し上げる要因となった。

参考記事:豪貿易黒字、2月は過去最高 予想上回る

5Gいよいよスタート

東京市場の話題:4/4

今日の東京市場はNY市場で半導体株指数(SOX)が高値を付けたのを受けて、昨日に続いて半導体関連の銘柄に買い注文が集まる。
終値は前日比11円高の21,724円と続伸

市場のもう一つの話題は「第5世代移動通信」、5Gのサービスが先日の韓国の報道を追越す形で米国でいよいよ実用化が始まった。
地域、端末共に限定的ではあるが現実になる事実は大きい

今までの4Gまでとは異なり、高速通信技術が携帯電話の枠を超えて物とインターネットが結ばれるIOTの本格化時代への投入となる

昨日トヨタ自動車が車両電動化技術の特許を無償提供するリリースをだしたが、市場での話題性はイマイチの感じ、これも5Gに絡む自動運転技術の大幅遅れの焦りの様に思えた

参考記事:ベライゾン、「世界初」の携帯向け5Gサービスを米2都市で開始

 

4/5の東京市場

4月5日の日経平均株価 21,807円

NY市場の166ドル高を受けて今日の東京市場は3日続伸の21807.5円での引け

出遅れ感強い日経平均株価も再度200日線が近づいてきた。
中国のPMI指数をきっかけに一転強気のマーケットになってきた、長期投資の節目200日線越えると売り方の投げも加速してくるか

売りの投げが加速すれば一段高となり日経も今年の高値を更新しそう
たた、翌週からのタイミングでいよいよ日米の通商協議と未知の10連休相場へと突入となる。

昨年末の暴落後から米国、中国共に市場に対する政府の政策か上手くいっている、これは素直に大型株に乗っていった方が得策か

東京市場データ
日経平均:21807
TOPIX:1625
売買代金:1.965
高値更新:12
安値更新:11
騰落レシオ:104.17