11日の日経平均は反発。前日の米国株式市場では、パウエルFRB議長が議会証言を受け、今月のFOMCでの利下げが意識されたことから終日堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の21530円となり、本日の日経平均はその水準をやや上回る水準での寄付いた。その後、日米金利差の縮小が意識されたことで、為替相場では、1ドル=108円を割り込む場面もみられた。一方で、アジア株の堅調さを背景に、日経平均はその後も底堅い動きが継続し、後場にかけて円高進行が一服すると、じりじりと上げ幅を拡大する展開となった。
7-11 日経日足
株探メモ
【投資部門別売買動向】海外勢は9週ぶり買い越す一方、個人が一手売り (7月1週)
じげん<3679>=商い急増で800円台を大きく回復。検索サイトを運営するが、同社の場合、求人や旅行、不動産関連など各種情報の一括検索ができる集約サイトを特長としている。成果報酬型課金をビジネスモデルとし、人手不足を背景に主力の求人サイトが好調で収益に寄与しているほか、不動産関連も安定した伸びで業績に貢献、大幅な増収増益基調が続いている。20年3月期は営業利益段階で前期比17%増の47億5000万円予想。また株式需給面も注目で、信用取組は売り買いがっぷり四つ、直近5日申し込み現在の信用倍率は1.1倍台、日証金では逆日歩がついている。
■コシダカHD <2157> 1,532円 -75 円 (-4.7%) 本日終値 東証1部 下落率9位
コシダカホールディングス<2157>は大幅反落。10日の取引終了後、19年8月期連結業績予想について、売上高を660億4400万円から661億2400万円(前期比7.0%増)へ、営業利益を93億4500万円から98億400万円(同24.8%増)へ、純利益を52億500万円から60億7100万円(同37.1%増)へ上方修正したが、想定内の数字だったことから材料出尽くし感が強まり、利益確定売りに押された。カラオケセグメントで、駅前・繁華街を中心とした積極的な新規出店に加えて、既存店の店舗ごとの収益性を重視して、大胆なスクラップ&ビルドを実施。これにより、売上高・利益が計画を上回る見込みであることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(18年9月~19年5月)決算は、売上高491億3300万円(前年同期比7.4%増)、営業利益76億1900万円(同37.3%増)、純利益49億7700万円(同58.5%増)だった。
■トレファク <3093> 1,048円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
トレジャー・ファクトリー <3093> がストップ高。10日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比26.3%増の3.9億円に伸びて着地したことが買い材料視された。リサイクル店で衣料やホビー品の販売が好調だったほか、新規出店効果も加わり、9.0%の増収を達成したことが寄与。販売単価の上昇や販管費の抑制なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の2.1億円→3.1億円に47.2%上方修正。従来の17.2%減益予想から一転して21.8%増益見通しとなった。
■本日、上場来高値を更新した銘柄一覧
コード 銘柄名 市場 業種
<2317> システナ 東1 情報・通信業
<3756> 豆蔵HD 東1 情報・通信業
<3822> Minori 東1 情報・通信業
<4298> プロト 東1 情報・通信業
<6750> エレコム 東1 電気機器
<7832> バンナムHD 東1 その他製品
<8036> 日立ハイテク 東1 卸売業