小売業の決算開示
2月期に集中している小売業の決算が日々続々開示されている。
11日は大手コンビニチェーンの一角ローソンの19年2月期の決算が開示された。
ローソンは他のコンビニ大手セブンイレブン、ファミリーマートとは異なりコンビニ事業の明暗が決算短信など確認せずとも色濃く出てくる決算だと思われる。
そんなローソンの今期19年2月期の決算(経常利益)は前期比11.4%減の577億円、売り上げは過去最高の7000億
そして来期20年2月期の業績見通しも前期比5.5%減の545億円を予想
この見通し通りにいけば過去最高益をたたきだした、17年2月期の決算(730億)から3期連続の減益決算となる。
更に今期の年間配当を前期比105円減の150円に減配すると発表
この減配発表を市場がどう判断するか明日は非常に注目
業績見通しと推移:株探より
吉野家の決算
ローソンと同じく11日には大手牛丼チェーン吉野家の決算開示も19年2月期の決算は6年ぶりの赤字決算、赤字額は60億円赤字額が大きくインパクトあるのか吉野家の赤字ネタを既にいくつかのメディアが取り上げていた。
牛肉やコメの原材料費と人手不足によるアルバイトの人件費の高騰が響いた。店舗撤退の損失も計上した。
こちら吉野家もローソンと同じく売り上げは過去最高益を記録
やはり人件費の上昇を売り上げアップだけでは吸収しきれない構図
人件費はインフレになっているが、牛丼という商品はデフレ商品値上げには限界がある。
インフレ状況の中でデフレ商品メインの業態は厳しいな・・・というのが改めての感想
人手不足から人件費抑制へと小売り、飲食業とも見る方向を変えないといけない時期になってきたかも